オルタナティブロックバンドGEZANのフロントマンが初監督を務める映画『i ai』が公開へ

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オルタナティブロックバンド・GEZANのフロントマンであるマヒトゥ・ザ・ピーポーが初監督を務め、第35回東京国際映画祭<アジアの未来部門>にも正式出品された本作。マヒト監督の実体験をもとに、主人公のバンドマン・コウと、コウが憧れるヒー兄、そして仲間たちが音楽と共に過ごした日々、出会いと別れ、彼らの切実な時間がつづられていく。
主人公コウ役には、応募数3500人の大規模オーディションから抜てきされた新星・富田健太郎。そして主人公の人生に影響を与え、カリスマ的な存在感を放つヒー兄役には森山未來。さらに、コウとヒー兄を取り巻く個性豊かな登場人物たちに、さとうほなみ、堀家一希、永山瑛太、小泉今日子、吹越満ら実力派が顔をそろえた。
マヒト監督の紡ぐ“詩”と、キーカラーでもある“赤”が象徴的に使われる、寺山修司をほうふつさせる独特の映像美が融合した本作。この純文学的な味わいの作品を撮影カメラマンとして支えたのは、木村伊兵衛写真賞受賞の写真家・佐内正史。そして、美術に佐々木尚、衣装に宮本まさ江、劇中画に新井英樹など、監督の思いに共鳴したカルチャー界の重鎮たちが集結。また、ヒー兄がフロントマンを務める劇中バンドのライブシーンで、実際の演奏を担うのは、監督をはじめとするGEZANのメンバーたち。ライブハウスの混沌と狂乱が臨場感たっぷりに描かれる。
本ポスタービジュアルは、火に包まれる人影を捉えた一枚画のみの意味深なティザービジュアルから一転、マヒト監督のキーカラーでもある“赤”を基調とした、全体に赤い花びらが舞うアーティスティックかつエモーショナルさ漂うビジュアルに。天に手のひらを差し出し祈りをささげるようなヒー兄と、水中であおむけになって浮かぶコウの姿を捉えた2枚の写真の間には、炎立ち上がる焼け跡も。2人の別れを予感させるデザインとなっている。
全12点の追加場面写真には、コウがヒー兄や仲間たちと過ごした青春の日々、コウとヒー兄をとりまく人々の日常が切り取られている。ところどころ“赤”と“青”が象徴的に使われており、マヒト監督の色彩へのこだわりがうかがえる。
また、本作に撮影監督として参加した写真家の佐内正史、マヒト監督からのコメントが到着。佐内は「私の一番が撮れている」「こんなの初めて見た、忘れられない」と本作を絶賛。一方マヒト監督は「映画の魔法に当てられ、佐内さんと滑空した街がフィルムに焼き付いてる」と振り返り、今回解禁となったポスタービジュアルについては「ポスターを見るたびに海と空の匂いを思い出すんだろうな」と語っている。
さらに、2月20日20時より東京・渋谷シネクイント スクリーン2で先行上映イベントを開催。マヒト監督が登壇し、アフタートークが行われる。チケットは、2月15日より販売開始。
映画『i ai』は、3月8日より全国順次公開。
佐内正史、マヒトゥ・ザ・ピーポー監督のコメント全文は以下の通り。

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