はじめまして、宮本和奏です。
今回は先日映画館で鑑賞した『ある閉ざされた雪の山荘で』について紹介したいと思います！（物語の内容について少し触れている部分があるので、これから鑑賞予定の方はご注意ください）
いつも映画を見る前はギリギリまで家でゆっくりしてしまうのですが、この日も学校から帰ってきてからまだ大丈夫！ と思っていたらあっという間に家を出る時間に。
勢いで出たのは良いものの、思ったより外が寒くて寒がりの私は震えながら映画館に向かっていました。笑 焦りながらも、頭の中はどんな展開が起きる物語なのかとにかく楽しみでいっぱいでした！ そろそろ余裕をもって家を出たい、、笑。
最初に、私がこの作品に興味を持ったのは、元々サスペンス、刑事ドラマや謎解き、ミステリーなど最初と最後で違う結末になったりするのが面白かったり、見ていて楽しかったり、時に恐ろしく感じる感覚が好きだったからです！ その中でも、東野圭吾さんの作品はどれも最後の展開で裏切られたり、ワクワクハラハラするものか多くよく見ていました。
今回はあえて面白さを増すためにあらすじを何も見ずに見に行きました。そして、実際見て一発目の感想は“人間不信になりそう”でした… 東野圭吾さんの作品は毎回人間不信になりそうでしたが、今回も裏切られました。
物語は、劇団に所属する役者7人に届いた最終オーディションへの招待状からはじまるのですが、新作舞台の主演を争う役者たちの「誰にも譲りたくない！ 絶対に主演になる！」という強い気持ちからあらわれる“仲が良いようで実はギスギスとした空気感”がとてもリアルでした。
映画『ある閉ざされた雪の別荘で』 【あらすじ、キャストなど】作品情報はこちら ＞
この7人は「大雪で閉ざされた山荘」というシチュエーションで起こる架空の殺人事件を演じ、「外に出てはいけない」という決まりのため密室空間で4日間の生活をおくることになります。
密室！！ これは、絶対何か起こるでしょう…と見た時の私は思いました。
一人一人違う部屋に別れ、迎えた2日目の朝。ある人の姿が部屋から消えていました。最初はこれは、7人が演じているフィクションなのか…と疑う気持ちと本当に起きていることなのか…と頭の中がごちゃごちゃとなっていました。
消えてしまった1人以外の6人は焦る中、誰が犯人なのか、この謎を解けという課題が出されたのです。ここでは謎解きゲームのように出題されていたので「あ、これはまだ6人の演技なのかもしれない！」と1度油断してしまった私がいました。ですが、少しずつそんなはずはないよな…？ と思う出来事がいくつか起きはじめます。
この時点で私も誰が犯人なのか、今の場面にどういう意味が込められているのか、全部に集中していて自分自身も物語の中に入っているような気分になり最初から凄く楽しかったです。迎えた2日目の夜、今日も誰かが6人の中の誰かに消されてしまうのかもしれない。そんな緊迫感の中各々眠りにつきはじめました。
やはり、3日目の朝にも一人の役者が姿を消してしまいました。ですが、2日目の事件とは違って何かリアル。5人の役者たち私自身含め、これはやっぱり本当の殺人だ…と思いました。ここから、最初と比べ役者たちの空気感が少しずつ変わりはじめます。それは仲間を疑い、自分を庇う。それぞれが焦り本性を見せはじめたのです。
このような危機的状況におかれた時、人は焦りから人を疑ってしまったり、自分は違うと何かしら理由を付けて自分自身を守る。人間は本当にこうなるのだろう、と少し恐ろしく感じてしまいました。
また、この時点で消えていく役者たちにはある犯してしまった共通点があったことに気づきます。明日は最終日、それを知ったうえでこれからどう動くのか。ようやくここで全てが明らかになる！ と私自身も自分の推理とあっているのか答え合わせをするのが楽しみでした。
そして迎えた4日目の朝。やはり共通点のあった1人が居なくなりました。ですが、1人がいなくなったことに対して役者たちは怒りや揉め事を起こしません。どの日よりも落ち着いていたのです。
そして、ラスト！ どこまでがお芝居で、どこまでが本当に起きた事件だったのか。私はこの物語は単純そうに見えて実は単純では無いという複雑さに改めて気付かされました。母と学校終わりに待ち合わせして2人で見に行ったのですが、最後はお互いにそういうことか…と顔を見合わせました笑。
この『ある閉ざされた雪の山荘で』は、たしかに複雑ではあるけど、難しすぎない展開で見終わったあとスッキリとした感覚になれるので、私と同じ年代の方ももちろん幅広い世代の方が楽しめる作品だと思います！ お友達で見るのももちろん親子でも是非見に行ってほしいです！
ちなみに、見終わった帰りは母と美味しいトンカツを食べながら、映画の感想や構造について語り合いました笑。とっても楽しい時間でした。
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